タルザニア帝国と聖廟の領土問題について話し合われてきた聖廟問題討議委員会だったが、ついにタルザニア帝国側と完全に決裂するという結果になった。
当初、ヘックランド親善使節団長フィリップ・フリート王太子は下記の妥協案を提出。
「聖廟及びフームーンを『タルザニア帝国の』フームーン自治領とする」
「フームーン代表はヘックランド側より選出し市政に当たらせる(形的にタルザニア帝国に国籍を移転する形となるが、地位の確保を保障し、管理をヘックランド側に一任する)」
「聖廟及びフームーンにタルザニア帝国軍の駐留を認める」
だが、ヘックランド礼部副長官ヘイザー・リッヒハルトは、「フームーン及び聖廟は、ヘックランドに正当統治権がある」と主張。タルザニア側の妥協案を却下した。
ここで、タルザニア側は「ヘックランド王立アカデミーにメンドーザ大公領から亡命した技師が存在するか調査させて欲しい」という申し入れを行った。聖廟問題とは無関係だが、タルザニア側としてはリカルド・オークエンス亡命問題に対する楔の意味を持たせたいという狙いがあったようだ。
これに対してヘックランド礼部長官リヴァレック・ラクアシズは、「バレナはエクシズの反乱軍ではないか。エクシズに要求されるのなら解るが、貴国に持ち出される謂れはない」と主張。
この言葉を聞いたタルザニア側は、「経緯はどうあれ、メンドーザ大公家はタルザニア帝国。ヘックランド側がタルザニアとエクシズとの関係が著しく悪化している中でも、エクシズとの関係を重視するという事はタルザニアとの関係もそれまでだと判断させてもらう」として席を立った。
この時点で、タルザニアとの交渉は完全決裂。
その後、タルザニア軍はフームーンに対して陽起騎士団の派遣を決定。
タルザニアとの関係は大きな亀裂が走った結果となった。

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